教章・生活信条・仏青活動原則
               を身につけよう

一つのものを読むのに、昔から三つの読み方があるといわれています。

一つには、言葉の当面を読んで頭だけで理解する読み方

二つには、言葉の裏に潜む心を受け止めて味わっていこうとする読み方。
三つには、言葉を日常の生活の上で読んでいこう、身体で読んでいこうという読み方。

 

「教章」「生活信条」「仏青活動原則」をこの三つの読み方で読むと次のようになるのではないでしょうか。

 まず「教章」、宗風に「深く因果の道理をわきまえて、現世祈祷や、まじないを行わず、占いなどの迷信によらない」とありますが、「なるほど、そういうことか」と通り一返に読むのが一つ目の読み方

 「なぜ、現世祈祷や占いがいけないといわれるのだろうか」と、その言葉の奥を味わいとろうとする読み方が二つ目の読み方。

 「そうであった」と気付いたら、昨日までブラ下げていたマイカーのお守りをとり、星占い等は今日限りやめようと実践するのが三つ目の読み方。

 

 「生活信条」「み仏の教えにしたがい正しい道を聞き分けて、まことのみのりをひろめます」という言葉を、声を出して読むだけで、ことたれりとしているならば一つ目の読み方。

 「なぜ、正しい道を聞けよといわれるのか。なぜ、まことのみのりをひろめねばならないのか」と、その言葉に肉薄していく読み方が二つ目の読み方。

 「仏教青年会の会員として活動を続けてきたが、自分は本当に聞法してきただろうか。自分には法に遇った喜びがあるだろうか。今まで自分はこの言葉を声に出して読むだけですましてきたのではなかったか」と、早速、聴聞の場に座り、聞いたよろこびを、身近な人に話しかけ、友を聴聞の場にさそうという行動になってこそ、三つ目の読み方。

 

 「仏青活動原則」「いつも念珠を身につけます。毎日かならず礼拝をします」とあるが、「そうしなければいけないな」と思うだけですませているならば一つ目の読み方。「念珠を身につけるとはどういうことか、なぜ礼拝しなければいけないのか、どうしてこういうことが仏教青年会の活動原則としてうたわれているのか」と考えて読む早速、念珠をいつも身に付け、毎日の礼拝を実践していくのが三つ目の読み方。

 

 三つの読み方は、一つ一つばらばらにある訳ではありませんが、それぞれ三つ目の読み方ができるようになって、はじめて身につけるということになるのです。今、あなたは、「教章」・「生活信条」・「仏青活動原則」をどのように読んでおられますか。