お寺の仏教婦人会の会長をしています。会員の高齢化が進み、後継者の問題で悩んでいます。若い人にもどんどん参加してほしいのですが。
会長さん自身の年齢がわかりませんので、答えるのにとまどいます。もし会長さん自身がご高齢ならば、はなはだ失礼な答えになると思いますがお許しください。結論から申しますと、若い人にどんどん参加してほしいと願うならば、高齢の会員が仏教婦人会を卒業して、高齢者の聞法の会(仮称、○○寺法味の会)をつくられるなり、仏教壮年会を卒業した人と合同で集まりをもたれるのがいいと思います。
長年、会の運営にご苦労くださった方がおられると、若い人だけでなしに、会員のみんなが頼りきって、積極性を欠くのは、仏教婦人会だけでなく、どの会にも共通した問題です。
今、会の中心になっている高齢者のものが退会すると、会の運営ができにくくなるのではないかというご心配も判りますが、「会の発展を願って、新しく高齢者の会を作り今後聞法を重ねたい」という気持を素直に述べて、あとに残った会員の人たちにまかせば、自分たちの思いとは多少違うでしょうが、会の運営を立派にやってくださると思います。
自分たちの思いの中に、若い人を入れようとしても、なかなか入ってもらえるものではありません。若い人たちにどんどん参加してもらうためには、若い人たちが中心になって、会の運営ができるようにするのが一番だと思いますので、ご高齢の人には嫌なことを申すようですが、そのように思います。
しかし、本当は、老若が一同に会して会がもてれば一番いいと思いますが、いっしょにいっしょにと努力する間に、不満が沢山たまって、かえって会の運営をむつかしくするだけでしょう。
親婦人会と若婦人会ということにしてもいいでしょうが、どちらにしても、集まりを分けて、年に何回か、合同で集まりをもたれる方が、かえって互いの会に対する思いやりもできていいと思います。
では、仏教婦人会の卒業は何歳ぐらいがいいのかといいますと、仏教婦人会総連盟の前裏方さまが、六十五歳で総裁の役職をお裏方にお譲りしたいとのことですから、前裏方さまにならわれて、六十五歳頃が適当かと思います。
高速道路でも、早い車がうしろからきますと、追い越し車線から、走行車線に車線を変えないと停滞します。長年追越車線をスピードを上げて走ってこられた高齢者の役員さんが、走行車線に車線変更して、若い人たちが追越車線をスピードを上げて走りやすいようにしてやることが、何より大切なことではないでしょうか。
基幹運動の基盤となるものとして現在推進されています「生涯聞法の体系」においても、六十〜六十五歳で仏婦退会式、その後、「法味の会」(仮称)を結成して、聞法を重ねられることを提唱しています。